[東京都議会]平成30年第2回定例会 総務委員会での質疑
東京都議会 第2回定例会での常任委員会での質疑を一部紹介。
総務委員会: 首都直下地震への備えを求める
東京都は、シナリオ・ベースで防災対策を具体化した「セーフシティ東京防災プラン」と、その進捗を伝える「東京の防災プラン進捗レポート」を発表しました。これらについて、福島りえこ都議(世田谷区選出)が総務委員会で、5月末に実施した熊本視察を踏まえ、質問しました。
熊本地震では災害関連死が直接死の4倍にもなっており、避難所生活の長期化が原因とされていることを踏まえ、首都直下型地震での規模を見積もるととともに、対策を打つこと、なかでも、国土交通省がこの3月に閣議決定した「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法案」を活用し、震災後の復興住宅建設着手までのタイムラグを短縮し、災害関連死を減らすことを求めました。
また、より実効的な防災計画を立てるために、一斉帰宅の抑制に従わず、歩いて帰ろうとする人がいることを前提としたリアリティのあるシナリオを「防災プラン」で扱うことを求めました。
加えて、5年ぶりに行われている避難所の見直しや、大阪北部の震災で再認識されたブロック塀の危険性についての周知など、新しい情報を伝える手段として期待される「東京都防災アプリ」について、一覧性や検索性の向上など、UIの見直しとコンテンツ充実を求めました。
都から前向きな答弁を得たのは、最後の質問に対する「都民ニーズを踏まえつつ充実させる」というものだけでしたが、都民の命と財産を守るために、求めるべきことは継続して求めて参ります。