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都政改革委員インタビューvol.3 木下ふみこさん(板橋区)

 

 

ムーブメントを作り出し、働きたい女性が働ける世の中に 

 

―木下さんが都政にチャレンジしようと思われたきっかけを教えてください。

 

私は博報堂の社員として、広告的なコミュニケーションを通じて、人びとの共感を得、世の中のムーブメントを作りあげていくということをやってきました。小池都知事が環境大臣のときの「クールビズ」の政策には、私も社内のプロジェクトチームの一員として関わっていました。「クールビズ」を普及させていくためには、みんなが取り組むべき課題として「クールビズ」が認知されることが重要です。そのために、世の中のみなさんに「クールビズは、簡単にできて、節約にもなって、カッコイイ」と思っていただけるために、「環境問題・エコ」を考えるのは当たり前という雰囲気を作っていくことに注力しました。

 

 

政治の世界に足を踏み入れる大きなきっかけになったのは、内閣府への出向です。2012年から2年間、内閣府の職員として、女性の活躍推進政策をやっていったのですけれども、1986年の男女雇用機会均等法施行以来、もう30年以上女性の活躍推進政策を進めているにもかかわらず、女性の活躍推進はまだまだ十分でないのが現状です。

 

人口が減っていく中で、生産性をあげて、きちっと労働人口を確保していかなきゃいけないというときに、まず注目すべきは、外国人でもなく、ロボットでもなく、女性なんですよ。出産を機に仕事を辞めてしまったけれど本当は働き続けたいという女性に、どんどん世の中に出てきてもらえるようにしていかなくてはいけません。私としても、こういった社会課題解決に対して、より確実に・早くアプローチしていきたいと思って、政治の世界に飛び込んでいこうと決意しました。

 

 

 

共感を生み出すキーワードは「自分ごと化」

 

―広告会社で働かれてきた木下さんのご経験は、具体的にはどのように都政に生かされていくとお考えでしょうか?

 

内閣府に出向していたとき感じたことですけれども、そもそも国会で法律を通すのって本当に大変なんですよ。なので、官僚の仕事の成果としても、「法律を立案し、通す」ところが重要視されてしまって、そのあと世の中に浸透させていくところまでは目が向いていないのが現状です。法律(都議会の場合は条例)を作り出したあと、どうやってみなさんに伝えていくか、という視点を持ってとり組めるのが、私の強みだと思っています。

 

私は2003年に博報堂で「地ブランド」プロジェクト(地域ブランディングのプロジェクト)を立ちあげました。以来14年で全国32箇所のまちづくり・地域活性化に関わってきました。行政主導のプロジェクトって、予算化されるのが概ね3年ということもあり、第三者である私たちがずっと伴走していくことが難しい。ですから、最初から地域のみなさんには自分たちのプロジェクトであるという認識を持ってもらって、プロジェクトが終わっても継続的に続けてもらえる工夫をしなければいけないんです。人を動かすキーワードの一つは「自分ごと化」。一人ひとりに少しでもプロジェクトに関与してもらうことで、ムーブメントは大きくなっていくと考えています。

 

北海道網走にて、農業体験。

 

 

人懐っこい人の街・板橋

 

―木下さんは街歩き・食べ歩きがお好きなんだとか。そんな木下さんから見た、板橋の魅力を教えてください。

 

まず、人懐っこい人が多いですね。気取らないといいますか、下町のような気さくな雰囲気があって、飲み屋さんに行くとすぐ友達になれるんですよ。すごく安くて美味しいお店がいっぱいあって、焼き鳥屋さんですとか、ちょっとした海鮮の店ですとか、おでん屋さんとか、本当にいいなあと思って(笑)

 

飲み屋さんでもそうですが、地元の方とお話する機会をどんどん作っていきたいなと思いまして、先日5月7日に、「いたばな」という街づくりのワークショップを行いました。「しゃべり場」みたいな感じで、どうやったら板橋がもっといい街になっていくのか。楽しく、カジュアルに話そうという趣旨のものです。5月21日の事務所開きの際には、キッズスペースを作って、たくさんの子どもたちに利用してもらいました。私自身もシングルマザーとして働きながら娘を育てているわけですけれども、身近なところからでも、子育て中のパパ・ママにとっていい環境をつくっていきたいですね。

 

事務所にはキッズスペースを常設。「事務所開きの日は、たくさんの子供たちがここで遊んでくれました」

 

 

 

プロフィール

木下ふみこ(きのした・ふみこ)1966年10月13日、愛知県名古屋市生まれ。50歳。東京外国語大学を卒業後、株式会社博報堂に入社。2003年「地ブランド」プロジェクト立ちあげ、14年で32箇所のまちづくり・地域活性化のプロジェクトに関わる。2012年から2年間、内閣府男女共同参画局に出向し、女性の活躍推進政策、ダイバーシティ政策の企画立案担当、広報責任者。2016年から2年間、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部 地方創生人材派遣制度派遣者1期生。入社27年目。1児の母。

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